マサキの部屋

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Mr.Children「Tomorrow never knows」について

Mr.Childrenが3年4ヶ月ぶりにニューアルバム「重力と呼吸」を発売し、アメトーークではMr.Children芸人があった。

重力と呼吸

重力と呼吸

 

当ブログではたびたびMr.Childrenの歌詞を引用していたので、今回は「Tomorrow never knows」について語っていきたい。

Tomorrow never knows

Tomorrow never knows

Tomorrow never knows

作詞・作曲 桜井和寿

1994年11月10日 トイズファクトリー 発売

B面 「ラヴ コネクション」

ドラマ「若者のすべて」の主題歌

Tomorrow never knows」は現時点でMr.Children最大のヒット作である。

それだけに"とどまらず"この曲にまつわる逸話も凄い。

桜井さんが石神井公園でランニング中に歌詞の一部を思いつき、プロデューサーの小林武史氏と30分くらいでこの曲のほとんどを作ってしまったという。やはり「Tomorrow never knows」は生まれるべくして生まれた名曲なのだろう。

好きな曲で1位を決めることはできないが、「Tomorrow never knows」は最も聴いてる曲で、カラオケでキーは下げるが毎回ひとりで熱唱している。さらに自分と「Tomorrow never knows」がシンクロしたことがあり、かなり思入れのある曲だ。それが「Tomorrow never knows」を語りたい一番の理由だが、そのエピソードについてはこの記事の最後に語りたいと思う。

数年前にテレビでヒャダインさんが「Tomorrow never knows」のイントロについて熱く語っていた記憶がある。「Tomorrow never knows」のイントロはかなり印象的で、そのイントロから始まる聴き心地いいメロディーに乗せた壮大なメッセージは多くの人の人生に寄り添い勇気づけてきた。またPVも秀逸で、特に大サビの"断崖絶壁で歌う桜井さんの姿"はこの曲の魅力の一つと言っても過言ではない。この断崖絶壁はオーストラリアのグレートオーシャン・ロードでヘリコプターを使って撮影されている。PVで聴くとこの曲は一層味わい深い。以前はYouTubeの公式チャンネルでPVを視聴可能だったが残念ながら削除され、2018年3月21日に発売されたLive Blu-ray・DVDに「Tomorrow never knows」を含むMr.Childrenの名曲達のPVが特典映像として収録されている。

ここから「Tomorrow never knows」の歌詞について語っていこう。

歌詞を要約すると若気の過ちを悔みながら自分の人生を振り返り、人間、社会などに葛藤を抱きながら、それでも明日を生きようといった感じ。そこに"桜井さんの詩のマジック"がかかって素晴らしい歌詞となっている。

ドラマ「若者のすべて」の主題歌の「Tomorrow never knows」はドラマの題材である若者をテーマにした歌詞だと思われる。ちなみに「若者のすべて」の最終回のサブタイトルは「誰も知ることのない明日へ…」で「Tomorrow never knows」歌詞の一部である。

若者・・・。Tomorrow never knows」当時の桜井さんは24歳である。24歳で後世に残るであろう名曲を作ってしまったのは本当に驚きだ。若者が持つ特有の感性をそのまま表現するのは非常に難しいと思う。だが桜井さんは当時から自分の人生を達観しているようで、だからこそこの歌詞を書けたのかもしれない。

Tomorrow never knows」の歌詞と曲調は90年代の閉塞感があり、1番と2番は葛藤のイメージが強い。無邪気、夢中というのは時に虚しいことにつながってしまう。

そこから大サビでそれを吹っ切るように疾走感溢れていく。PVでの"断崖絶壁で歌う桜井さん"はよりそのイメージを強調し、さらには曲のスケールを壮大なものにしている。

"心のまま僕はゆくのさ 誰も知る事なのない明日へ"

2番のサビと大サビの両方で登場するフレーズだが、2番と大サビではかなりニュアンスが変わり、人生で経験した負の感情と正の感情も引っくるめて明日を生きていく、それが「Tomorrow never knows」だ。

最後に約束通り「Tomorrow never knows」と自分がシンクロしたエピソードを語ろう。それはまだ「Tomorrow never knows」のPVがYouTubeの公式チャンネルで見れた頃の話だ。バイト出勤前に公園で「Tomorrow never knows」を聴いていた。その頃、色々と人生で思うことがあり、さらには持病の潰瘍性大腸炎(IBD)が発症し始めた時期でもあった。半ば「Tomorrow never knows」の歌詞と自分を重ね合わせていて、そこでハッと気づいた。自分の服装は「Tomorrow never knows」のPVの桜井さんとほぼ一緒だった。自分の服装はバイトの制服の白いYシャツと黒いスラックスだ。さらにまたある事に気がついた。当時の自分の年齢は24歳であった。そしてその後、潰瘍性大腸炎で倒れて入院することになる。

自分の人生のある意味ではターニングポイントでこのような事が起きたのは貴重な体験と言える。たかが偶然に過ぎないが、

それは偶然が僕にくれた さりげない贈り物

「旅立ちの唄」

作詞・作曲 桜井和寿

Mr.Children

だとしたらそれはそれでいい。いや、その方がいい。

Tomorrow never knows」の当初のタイトルは「明日への架け橋」でそっちのタイトルも割と好みだが、実際は「Tomorrow never knows」として世に出た。そして「見えない明日」に思いを馳せながら、今でも「Tomorrow never knows」は沢山の人が聴いている。

関連記事(「Tomorrow never knows」引用)

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レインボーマン 死ね死ね団について

死ね死ね団・・・・・・。

ポケモンわざマシン28「しねしねこうせん」を想起させるふざけたネーミングの悪の組織で、昭和の特撮番組「愛の戦士 レインボーマン」に登場する。

その死ね死ね団には「死ね死ね」と何十回も連呼する、一度聞いたら忘れられない「死ね死ね団のテーマ」があり、カルト的な人気を誇っている。

今回は死ね死ね団について語るのだが、その前に「レインボーマン」について説明しなければならない。

愛の戦士レインボーマン

1972年10月6月〜73年9月28日(全52話)NET(現:テレビ朝日)系で放送。製作は東宝、原作は川内康範氏だ。日本のヒーローの元祖「月光仮面」の原作者である川内康範氏の作風は仏教をバックボーンとし、「レインボーマン」のキャラクターと設定はその最たるものと言える。そして「レインボーマン」と、後に製作された川内康範氏原作の特撮番組「ダイヤモンド・アイ」(東宝)、「コンドールマン」(東映)は川内康範三部作とされている。

レインボーマン」は1話完結ではなく連続モノで、毎回怪人が登場しないストーリー重視の内容だ。ストーリーの進行の中に敵味方問わず登場人物の人物像と、死ね死ね団レインボーマンの攻防がキッチリ描かれた。当時の特撮番組は人気がなければ1クールまたは2クールで打ち切られてしまうので、「レインボーマン」の全52話=4クールは大往生である。また当時、主題歌「行けレインボーマン」の替え歌が流行ったらしくそこからも「レインボーマン」の人気の高さが伺える。

レインボーマン」の主役はヤマト・タケシ(演:水谷邦久)で、ヤマトタケシがインドの山奥でダイバダッタ(演:井上昭文)の元で修行し、レインボーマンに化身する能力を身につけた。レインボーマンとは如来の力によってもたらされた七つの超能力を持つ化身である。

七つの化身

ダッシュ7 太陽の化身

ダッシュ1 月の化身

ダッシュ2 火の化身

ダッシュ3 水の化身

ダッシュ4 草木の化身

ダッシュ5 黄金の化身

ダッシュ6 土の化身

ダッシュ7がレインボーマンの本体で、基本的にはダッシュ7になってから臨機応変に他の化身に化身する。

多種多様な能力を持つレインボーマンだが、力を使い果たすとヨガの眠りという、全身が石化し座禅を組んだまま、5時間仮死状態となって力を蓄えなければならない。それはレインボーマン最大の弱点ではあるが、ストーリーの緩急をつけるためには効果的な設定だったと思う。

ヤマト・タケシについては個別の記事でじっくりと語りたいので、ここからは本題の死ね死ね団について語っていく。

死ね死ね団は日本人抹殺を企む組織でリーダーは謎の紳士ミスターK

死ね死ね団は特撮界の名だたる悪の組織の中でもガチ勢に属している。

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御多福会という宗教団体を隠れ蓑にニセ札をばら撒き日本経済を混乱させたり、複雑な外交情勢につけ込み諸外国の外交官を暗殺し、日本を世界から孤立させようとするなど、ふざけたネーミングとは裏腹に死ね死ね団は日本国家に実害のある作戦を展開してきた。

劇中ではタケシの母ヤマト・たみ(演:本山可久子)や周辺人物の会話から死ね死ね団の作戦が一般市民の生活に多大なる影響を及ぼしていることが分かり、その実害も具体的に描かれていった。

そんな死ね死ね団はキャラクターも濃い。

死ね死ね団リーダー・ミスターKは"日本人が世界侵略"をしていると考え、それを阻止するために行動を開始した。事がうまく運ばないと感情的になりやすく、失敗した部下はすぐに処刑してまう独裁者。国籍不明だがたまに"ルー語(懐かしい)"のような英語を話す。

ミスターKを演じたのは東宝特撮ではお馴染みの平田昭彦氏。東映の特撮番組では大鉄人17(77年)のキャプテンゴメスを演じた。平田昭彦氏は紳士的な人物だったようでミスターKははまり役と言われている。

さらに死ね死ね団の幹部達は美女ばかり。恐ろしい悪の組織に華を添えつつ、女同士の戦いも繰り広げ番組を盛り上げた。

男性幹部も存在するが戦闘員とは変わらない出で立ちで、その出で立ちは緑色の制服にマスクを被り、テンガロンハットである。特にマスクのデザインが何をモチーフにしているは不明で非常に不気味。

2016年1月20日レインボーマンの廉価版DVDが発売され、付属の冊子にレインボーマンの脚本を担当した伊東恒久氏のインタビューがあり、そこで死ね死ね団のルーツを語っていたのでその一部を引用したい。伊東恒久氏はダイヤモンド・アイ、コンドールマンの脚本も担当、川内三部作全てを手がけている。

伊東  日清、日露戦争後に欧州全体に広がった人種差別政策で、日本人(アジア人)を世界からはじきだそうとする「黄禍論」とヒトラーが唱えた選民思想や、彼が行ったホロコーストなどをベースにして死ね死ね団という秘密組織を作ったんです。

脚本家 伊東恒久インタビュー1

2015年10月8日インタビュー

文・構成 石井良和

DVD 愛の戦士レインボーマン キャッツアイ作戦編 2  より

「黄禍論」は要約すると黄色人種がやがて白人社会・国家にとって脅威になると主張したものだ。

レインボーマン ダイヤモンド☆アイ コンドールマン大全 70's川内康範ヒーローの世界」(岩佐陽一 編  双葉社)ではレインボーマンの企画書が収録され、そこにも死ね死ね団が「黄禍論」をベースにしていると記されている。

ヤマト・タケシのヤマト家の墓標には大和と刻まれ、ヤマト・タケシ=レインボーマンと日本人を抹殺を企む死ね死ね団の戦いはまさに日本(大和)と「黄禍論」の戦いだ。「黄禍論」をベースにここまでの作品を作ってしまったのは本当にすごいと思う。放送コードが緩かった時代だがらこそ出来たのだろう。

特撮番組は子供向けである。表向きは"分かりやすい"善と悪の戦いの構図だが、その裏ではそういったものがベースとなっていることがある。爪痕を残した作品というのは得てしてそういうものかもしれない。

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アイアンキング 不知火一族について - マサキの部屋

劇場版の東映版遊☆戯☆王が与えた"可能性"

「オレのターン、ドロー!!」

 

・・・ということで、今回は劇場版の東映遊戯王について語っていきたい。

東映遊戯王、それは知る人ぞ知る黒歴史扱いされた埋もれた名作である。

東映遊戯王遊戯王のアニメ第1作目で、その名の通り東映アニメーションによって製作され、テレビ朝日系で放送されていた。"正史"である第2作目の遊戯王DMから現在に至る遊戯王アニメシリーズの製作会社とは異なり、それを区別する為に東映遊戯王と呼ばれているが、東映遊戯王のキャラクターデザインスタッフは遊戯王DMに引き継がれているので、両者にはまったく関連性がないという訳ではない(遊戯王DMからはテレビ東京系で放送)。

東映遊戯王黒歴史扱いをされているが、正直なところ詳しい理由は分からない。VHSとしてソフト化されて以降、現在DVD・Blu-ray化されずにいることがそれに拍車をかけている。さらにVHSという性質もあって視聴するのは困難である。また、東映遊戯王は全27話で打ち切られているため、それが黒歴史扱いの原因かもしれない。

私は2007年当時、ちょうどレンタルビデオショップからVHSが完全に絶滅する寸前に東映遊戯王を奇跡的に視聴することができた。

全話視聴した訳ではないが(ガイドブックやサイト等で一応、全体的な内容は把握している)、東映遊戯王は非常に素晴らしかった。カードバトルに至っては原作の初期のルールのため、遊戯王DMに比べてデュエルの迫力やスリリングさは欠けるが、それはそれで味がある。

アニメ第2作目の遊戯王DMは原作のカードバトル路線以前のエピソードはバッサリカットし、第1話で遊戯と城之内の"友情"が芽生えたエピソード(原作第1話)と海馬との因縁を描いただけで、すぐに王国編に移行する。一方東映版遊戯は駆け足で急いだ感もあるが、原作の第1話からカードバトルまでをアニメオリジナルストーリーを挟みつつ描いていった。

原作のカードバトル以前の遊戯王は、闇遊戯が悪役を闇のゲームで懲らしめるという勧善懲悪モノだった。なので東映遊戯王の闇遊戯はヒーローの印象が強く、かなりカッコ良かったのだが、遊戯王DMの闇遊戯ではアニメオリジナルストーリー等で弱さ・脆さが強調され、闇遊戯を演じた風間俊介さんの代表作「金八先生」の兼末健次郎とダブる部分があり、東映遊戯王の闇遊戯とはだいぶ印象が異なる。

東映遊戯王のキャストは豪華で、武藤遊戯/闇遊戯を演じるのは緒方恵美さんだ。東映遊戯王の闇遊戯がカッコ良いとさっき述べたが、緒方恵美さん演じる闇遊戯はクールでどこか妖艶な魅力を放っている。

遊戯の永遠のライバル・海馬を演じるのは緑川光さんで、海馬の髪色は緑色、ファンにはキャベツと呼ばれている。そして闇遊戯と同様海馬のキャラクターも遊戯王DMとは異なっている。

その他のキャストは、

・城之内:森川智之

・本田:置鮎龍太郎

・杏子:かかずゆみ

・野坂ミホ:野上ゆかな(現ゆかな)

・双六:青野武

かなり豪華だ。ゲストキャラの声優も豪華なので興味ある方は是非調べて欲しい。ちなみにシャーディーを演じたのは故塩沢兼人さんで、ミステリアスな存在のシャーディーには本当にぴったりだった。

なぜか本田は原作とは全く違うキャラに変更され、不良ではなく美化委員に所属する真面目キャラになった。さらに原作ではゲストキャラの本田の片想いの相手・通称リボンちゃんの野坂ミホがレギュラーに昇格している。

東映遊戯王はOP・ED共に素晴らしい。

・OP「渇いた叫び」 FIELD OF VIEW

作詞・作曲 小松未歩 編曲 小澤正澄

・ED 「明日もし君が壊れてもWANDS

作詞 坂井泉水 作曲 大野愛果 編曲 WANDS

主題歌はビーイング系アーティストが担当し、劇中の音楽もビーイングだ。これはこれで語りたいのでまた別の機会にしよう。

前置きだけでかなり長くなってしまったが、それでは本題に入りたい。

東映遊戯王の劇場版は1999年に公開された、30分程度のオリジナルストーリーである。

脚本を手がけたのは小林靖子氏で、平成の東映特撮ではお馴染みの方だ。それ故に闇遊戯のヒーロー性が増した印象を受ける。

あらすじ

デュエルに勝てない少年・翔吾は幻の超レアカード「真紅眼の黒竜」を当てたことで、デュエルをせずとも自分は強いと主張する。そんな翔吾は「真紅眼の黒竜」を所持しているため、海馬のレアカード狩りのデュエルに無理やり招待されてしまう。だがそれは遊戯をおびき寄せるための海馬の罠だった。

ひとつ残念なのは劇場版の海馬の髪色は緑色ではない。遊戯王DMの海馬に髪色と性格が近くなっている。

ストーリーは翔吾を軸に進行していくのだが、「真紅眼の黒竜」が物語のキーカードであり、同時にテーマも担っている。

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蒼き龍は勝利をもたらす

しかし 紅き竜がもたらすものは勝利にあらず可能性なり・・・

ただし 戦う勇気があるものだけに

劇場版 遊☆戯☆王 のセリフより引用

蒼き龍は「青眼の白龍」、紅き竜は「真紅眼の黒竜」のことで両者は遊戯王の象徴的存在である。「真紅眼の黒竜」は「青眼の白龍」にステータスで劣るため勝利をもたらすのではなく、あくまで"可能性"とされている。

その可能性は"融合"で「真紅眼の黒竜」は「メテオ・ドラゴン」と融合することで「メテオ・ブラック・ドラゴン」となり、「青眼の白龍」を凌駕する存在となる。原作でも「真紅眼の黒竜」は「デーモンの召喚」と融合することで「ブラック・デーモンズ・ドラゴン」になることができる。

「真紅眼の黒竜」はデュエルに勝てず、デュエルすら恐れるようになった翔吾に勝利の可能性を示しながら、勇気を導く存在なのだ。

東映遊戯王によって「真紅眼の黒竜」は勝利の可能性をもたらすという役割を与えられたことにより、現実でも「真紅眼の黒竜」は幾多の可能性を得ることになった。

その可能性の一部である、「メテオ・ドラゴン」について遊戯王カードWikiから引用する。

東映版アニメのオリジナルモンスターでありながら、KONAMI遊戯王OCGでもカード化を果たしたという珍しいカードである。

遊戯王カードWiki から引用

メテオ・ドラゴン」は東映遊戯王が生み出したもので、その融合体の「メテオ・ブラック・ドラゴン」も同様だった。

2016年に「メテオ・ドラゴン」は「真紅眼の凶星竜ーメテオ・ドラゴン」、「メテオ・ブラック・ドラゴン」は「流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン」としてリメイクされた(2015年には「ブラック・デーモンズ・ドラゴン」は「悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン」としてリメイクされている)

さらに2017年には「真紅眼の黒竜」の新しい可能性として、融合モンスターの「真紅眼の黒刃竜」がOCGで登場した。

さまざまな「真紅眼の黒竜」の可能性があるなかで、特に「流星竜ブラック・メテオ・ドラゴン」は真紅眼デッキで大活躍している。

東映遊戯王は「真紅眼の黒竜」に可能性という大きな財産を残していった。

東映遊戯王黒歴史扱いを受けている。明日もしその存在が消えたとしても我々の記憶からは消えることはないだろう。なぜなら「紅き竜」がその存在を追憶させつつ、デュエリスト達に今もなお勝利の可能性をもたらしているのだから。

 

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アイアンキング 不知火一族について

以前、ウルトラセブンのノンマルトの記事で先住民族という共通項から、アイアンキングの不知火一族をほんの少し触れた。今回はその不知火一族についてディープに語っていきたい。

まずは不知火一族を語る前にアイアンキングについて語らねばならない。

アイアンキングは宣弘社の特撮ヒーローである。1972年に放送され、佐々木守氏が全26話全ての脚本を担当している。

アイアンキングは巨大ヒーローで水をエネルギー源とし、活動時間は1分である。

このアイアンキングのすごい所は主役がアイアンキングではなく、国家警備機構の隊員・静弦太郎が主役であり、変身能力のない彼が敵組織と配下の巨大ロボットに生身で立ち向かっていく。

彼の唯一の武器はアイアンベルトで、状況に応じてフルーレ状の剣と長い鞭になる代物だ。主な使い方として等身大の戦闘員には剣状態で戦い、巨大ロボットには鞭状にして打撃を与えたり、身体に一部に巻きつけたりして戦う。

等身大の人間の中ではトップクラスの戦闘力を誇る静弦太郎だが、彼は独自の戦いの思想を持っている。普段はおちゃらけているがいざ戦いのことになると、目的のためなら手段は選ばず、一般人を囮に使い、「多少の犠牲は仕方ない」と平然と言ってのける。彼の思想は「大の虫を生かして小の虫を殺す」なのだ。

それは平和を乱す敵を一刻も早く倒す為ではあるが、従来のヒーローは基本的にそんなことはしないし、それをしたとしてもその行動には葛藤があったりするだろう。だが静弦太郎はそれを迷いなくやってしまうので、賛否分かれるヒーローかもしれない。

そんな静弦太郎の相棒は霧島五郎だ。彼も国家警備機構の隊員で、アイアンキングの正体である。彼がアイアンキングに変身することは視聴者は知っているが、相棒の静弦太郎は知らない。間抜けた所はあるが、温厚でお人好しな性格で「大の虫を生かして小の虫を殺す」の静弦太郎には「冷てぇヤツ」と苦言を呈し、人々のピンチにアイアンキングとなって駆けつけたこともあった。

アイアンキングは弱いヒーローとして有名である。

しかし、アイアンキングの活動時間は1分しかなく、敵ロボットの猛攻から反撃の糸口を掴む前に活動時間が過ぎて強制的に変身解除してしまう。アイアンキングの"ストーリー上"の役割はあくまで静弦太郎のサポートなので、このような制約をつけられている。

アイアンキングは特撮というジャンルの中では異端の存在で、主人公静弦太郎を演じるのはアイドル・石橋正次、霧島五郎を演じるのは日活のスター・浜田光夫で二人の息の合った掛け合いがアイアンキングの魅力のひとつである。また、ヒロイン不在のためゲスト女優がその役を担い、話題を呼んでいた。

まぁ、ざっくりとアイアンキングの魅力を語ったがこれに限らずたくさんの魅力があるので、詳細はDVDを見てもらうなりして、ここから本題に入りたい。

不知火一族はアイアンキングを象徴する敵組織で、第1〜10話まで登場した。

「我ら祖先の血と涙を胸に日本征服の野望達成のために立ち上がる時が来たのだ!」 

不知火太郎

アイアンキング 第1話「朝風の密使」より

不知火一族は山中に本拠地を置き、"2000年の野望"達成のための機会を伺っていたが、国家警備機構が不知火一族討伐のために静弦太郎を差し向けたことをキャッチ、その先手を打って活動を開始した。映像を見る限り、不知火一族は近隣の村に一般市民として潜伏していたようだ。

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不知火一族は国家転覆を目論み、東京を「大和政府の首都東京」、日本国民を「大和民族」と独自の名称で呼ぶ。これは不知火一族が日本の先住民であることを象徴であり、非常に印象的である。

大和と2000年の野望ということで、不知火一族のルーツは日本の歴史から見る事が出来る。(大和政権成立はWikipediaによると、様々な諸説あるが少なくとも3世紀半ばからと言われている)

アイアンキングは脚本の佐々木守氏のイデオロギーが反映されていると言われている。

佐々木守氏は騎馬民族征服王朝説を支持していたようだ。

それらの設定をストーリーに上手く盛り込むことでアイアンキングを誕生させたのだ。

その辺については様々なサイトで考察されているので、参照されたし。

不知火一族の特筆すべき点は保有するロボットにある。

不知火一族のロボット達のデザインとスーツの材質はどこかヒーロー性を感じる。勿論、例外もあるのが第1話登場のバキュミラーがその最たるもだ。バキュミラーに関してはアイアンキングの没デザインを流用したものなので当たり前なのだが、ジャイロゲス、ダブルサタン、ブラックナイト、ブロンズデーモンは何かのデザインの流用ではないはずだ。通常、他の特撮でヒーロー性を感じさせる敵はライバルの立ち位置、いわば"アンチヒーロー"だけである。アイアンキングはこうした点と、不知火一族の設定から見ても異端の存在なのだ。

アイアンキングのように尖った特撮ヒーローはなかなか存在しないと思う。その要因としては佐々木守氏のイデオロギーが強いと思うが、作品のタッチを静弦太郎と霧島五郎のコンビが柔らかくしているので非常に見やすい。昭和の作品ということで技術の粗い場面もあるが、特撮パートの合成シーンは当時としてかなりレベルが高い。

そして、第10話からは独立幻野党というテロ組織が登場する。

やはりアイアンキングは尖っている。

 

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ウルトラセブン 第8話「狙われた街」について

「信じる事を止めてしまえば  楽になるってわかってるけど」

Don't you see!  

作詞 坂井泉水 作曲 栗林誠一郎

 ZARD より

人間は親しい人間ほど信じたいもの。関係を深めるのは信頼があってこそだ。

人間の信頼を破壊し、人間同士を自滅に追い込むことで地球を侵略しようとした宇宙人がいる。

それはウルトラセブン第8話「狙われた街」に登場するメトロン星人だ。

「狙われた街」は神回と言われている。アメトーークウルトラマン芸人と人志松本の〇〇な話では「狙われた街」を大絶賛し、特に人志松本の〇〇な話では、あの松本人志さんが直々に熱く語っており、神回と呼ばれるのは伊達ではない。

「狙われた街」の監督は実相寺昭雄氏、脚本は金城哲夫氏で、両者とも名作製造機である。

実相寺昭雄氏の独特の演出とシチュエーションは「狙われた街」の魅力であり、アジトでのちゃぶ台をはさんだダンとメトロン星人のやりとり、夕暮れをバックにウルトラセブンメトロン星人の戦いは伝説のシーンだ。

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メトロン星人は秀逸なデザインで宇宙人の中でも圧倒的な存在を放っている。

Wikipediaによるとメトロン星人の「メトロン」は地下鉄のメトロからきているらしく、"水面下"で侵略計画を進める様はメトロン星人のイメージそのものである。

メトロン星人の侵略計画の「人間の信頼を破壊し、人間同士を自滅される」の具体的な方法は、宇宙ケシの実をタバコに仕込み、そのタバコを吸った人間は発狂して眼に映る人間を敵と認識して襲うというものだった。だが実際の被害は日本中ではなく、あくまで一地域でメトロン星人にとってそれは侵略計画の実験に過ぎなかった。

また、メトロン星人の声を演じたのはナレーションで有名な中江真司氏だ。中江真司氏の紳士的な声質とメトロン星人のキャラクターは非常にマッチしていて、ある種のカリスマ性すら感じる。

狙われた街」をここまで語ってきたが、ご覧になった方は当然知っていることばかりなので、そろそろ本題に入りたい。

「狙われた街」の真骨頂はラストのナレーションにある。

でもご安心ください。

このお話は、遠い遠い未来の物語だからです。

え、何故ですって?

我々人類は今、宇宙人に狙われるほど、お互いを信頼してはいませんから・・・。

ウルトラセブン 第8話「狙われた街」

ナレーション より

優しい口調とは裏腹に、皮肉たっぷりな言葉で視聴者を突き放す。

人間不信気味だった私は大いに共感した。

このナレーションこそ、脚本家の金城氏が伝えたかったことなのだろう。メトロン星人の侵略計画の「人間の信頼を破壊し、人間同士を自滅させる」はあくまでおとりに過ぎず、そもそも人間は信頼できないよね?とまるでトロイの木馬のように現実を突きつけてくる。この狡猾さにはメトロン星人も真っ青だ。

ストレートに人間不信を訴えた「狙われた街」。当時の時代背景や脚本家達の境遇を考えると、人間不信になるのは当然と言える。その最たるものが、帰ってきたウルトラマン 第33話「怪獣使いと少年」だろう(脚本は上原正三氏)。

「狙われる街」は極端かもしれないが、事実、本当に信頼できる人間はかなり少ない。人間は口ひとつで印象操作可能で、そういったことをする人間は口数すくない人間よりも好かれやすいし、軽薄な人間はモテる。

現代人にとって「狙われた街」が発したメッセージは鋭く刺さるのではないだろうか。

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ネットの記事やテレビなどにより、我々は生兵法であるが人間を見抜く知恵がついてしまった。SNSでは必要以上に大きく自分を見せる人間がいたり、現実での人格を使い分ける人間がいたりすることはもはや常識であり、我々はそれを踏まえてSNSを利用する。

人間を信じるのは難しい、それが明らかになったのだ。

私はツイッターで愛読本の「孫子の兵法」についてのツイートをしたら、あるフォロワーさんから「韓非子」を勧められた。「韓非子」は「孫子の兵法」と同じ中国の古典で、故事成語の"矛盾"の元になったエピソードが収録されており、性悪説と人間不信に基づき、法による徹底した統治や君主の心構えなどが記されている。それだけではなく、部下の造反・裏切りなどにも触れられ、「韓非子」を読んだことによって人間不信であることはむしろ強みではないかと思った。

性善説性悪説、どちらが正しいかのは分からない。だが、我々は人間をよく観察し、その中で信頼出来るかどうかを判断していく。もちろん自分を守るためであるが、「狙われた街」のラストのナレーションの通り、人間はお互いを信頼するのは難しいのである。

最初にZARDの「Don't you see!」の歌詞を引用したが、人間は親しい人間ほど信じたいものだ。そして、信頼関係を破壊する決定打が放たれるまで、何かしらの理由をつけて信じようとする。

結局それは人間に存在する"矛盾"のひとつではないだろうか?

 

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アニメ北斗の拳のED「DRY YOUR TEARS」について

前回、マッドマックス2についての記事を書いた。世紀末映画「マッドマックス2」について - マサキの部屋

北斗の拳マッドマックス2の影響をかなり受けている。世界観、ファション、敵はマッドマックス2から輸入したものだ。

アニメ北斗の拳2のOP「TOUGH BOY」は"世紀末"を見事に表現し、北斗の拳だけでなくマッドマックス2にもピッタリな曲だと思う。

その繋がりで今回はアニメ北斗の拳のED「DRY YOUR TEARS」を語ろう!!

「DRY YOUR TEARS」はKODOMO BANDの曲で、OPの「SILENT SURVIVOR」もKODOMO BANDの曲だ。

KODOMO BANDうじきつよし氏がヴォーカルを担当するロックバンドで、「DRY YOUR  TEARS」、「SILENT SURVIVOR」の作詞・作曲も共にうじきつよし氏である。

また、KODOMO BAND北斗の拳・劇場版の主題歌も担当している。

OPの「SILENT SURVIVOR」はケンシロウのイメージにぴったりの歌詞で、ズッシリと構えた曲調が非常にカッコいい。

画面いっぱいにデカデカと、

世紀末救世主伝説

のテロップがイントロと合わせてスクロールしていく様は圧巻である。

見るものをOPで引き込み、異論を挟む余地がないくらいに断言した漢を見せるアニメは80年代ならではだ。

北斗ファンは「SILENT SURVIVER」をご存知だと思うが、世間の知名度はまったくない。

テレビ等で北斗の拳を紹介する時に流れている曲は絶対にクリスタルキングの「愛をとりもどせ!!」で、世間のイメージでは北斗の拳=「愛をとりもどせ!!」となってしまっている。

その次に知名度があるのは北斗の拳2のOPはTOM CATの「TOUGH BOY」だろう。

この「TOUGH BOY」はかなりのインパクトがあり、前述の通り"世紀末"を見事に表現し、ロックの激しさとOP特有の爽快感が見事に融合した名曲である。さらにEDの「LOVE SONG」もTOM CATが担当していて、OPとは一転して可愛らしいラブソングになっており、OPとのギャップが素晴らしい!!映像も成長したリンをフィーチャーしていて、初見の時は本当にびっくりした。

いろいろと語ってみたが、北斗の拳は名曲のオンパレードだ。そのひとつひとつを触れているとキリがないので、ここは一旦切り上げ本題に入ろうと思う。

「DRY YOUR TEARS」はせつないバラードだ。

"SUCH A LONELY NIGHT

淋しい夜だね

「DRY YOUR TEARS」

作詞・作曲 うじきつよし

KODOMO BAND より

曲調はバラードといえども、高純度のバラードであり、ポツポツと落ちる雨の雫のようなピアノの音色と、エコーがかったうじきつよし氏の歌声が物悲しい世界観に誘う。

間奏のギターソロはまさに「DRY YOUR TEARS」の慟哭である!!

EDの存在意義が番組の"終わった感"を演出するものであるなら、「DRY YOUR TEARS」はまさに適任だろう。

アニメのEDで使用されたバージョンはイントロと曲の一部がカットされ、本来のワンコーラスより短くなっている。

だが、EDの映像がマジで凄い。

なにが凄いかって?

登場人物はもとより、人間がいっさい出てこない。

森の画が延々と続くだけである。

本当に画変わりしていない。

だが、それがいいのだ!!

最初は夜の森なのだが、曲の盛り上がりと共に徐々に明るくなって、最終的に夜明けを迎える。徹底してこだわった映像と曲が相まって不思議な感動を覚えるEDだ。

f:id:masakips:20180831074225j:imageだいたいこんな構図

というか、EDにキャラがいっさい出てこないのは、かなり珍しいケースではないだろうか?

「DRY YOUR TEARS」はインストゥメンタル版が存在し、稀に劇中で使用されている。このインストゥメンタル版は"泣きのメロディー"に仕上がっていて、劇中のシーンと共に全力でこちらを泣かしにかかってくる。

また、「DRY YOUR TEARS」はReboot Versionもあり、うじきつよし氏の円熟した歌声とアレンジによって新たな魅力を持つ曲となった。

私は「DRY YOUR TEARS」がすべての曲の中でトップクラスで好きなので、カラオケ(ヒトカラ)の十八番としている。さすがにキーが高いので2つほど下げるが。

「DRY YOUR TEARS」が好きすぎるが故に、歌っている最中に泣きそうになることが多々ある。

「DRY YOUR TEARS」はもっと評価されるべきだと思うが、EDという性質上、OPの「愛をとりもどせ!!」、「TOUGH BOY」の陰にどうしても隠れてしまう。

だからこそ、今回「DRY YOUR TEARS」の魅力について語ってみた。

北斗の拳は未来永劫、語られるものである。

ならば「DRY YOUR TEARS」も語られてもいいのではないかと私は思う。

 

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世紀末映画「マッドマックス2」について

今回はマッドマックス2(1981年)について語る。

"Welcome to this crazy time

このイカれた時代へようこそ"

TOUGH BOY」作詞・作曲 TOM  TOM CATより

TOUGH BOY」はアニメ北斗の拳2のOPテーマで有名だが、マッドマックスの世界観にピッタリである。元々、北斗の拳マッドマックス2の世界観をモデルにしているから当然と言えば当然で、北斗の拳を象徴するザコキャラのモヒカン、「荒廃した近未来」の設定はマッドマックス2から輸入されたものだ。さらに、ケンシロウの世紀末ファッションはマッドマックス2の主人公、メル・ギブソン演じるマックスのファッションとほぼ同じである。

影響を受けたのは北斗の拳だけではなく、映画では亜流マッドマックス2が死ぬ程誕生しまくった。

マッドマックス2は「荒廃した近未来」の舞台設定をあらゆる作品で確立させたスタンダード的作品なのだ。

"冷戦"真っ只の当時を振り返れば「荒廃した近未来」は想像に難しくなく、現実味を帯びていた。まさにマッドマックス2は生まれるべくして生まれた名作であろう。

だが、第1作は地味でマッドマックス2の陰に隠れている。世間的な認識はマッドマックス=マッドマックス2だ(いや、もうマッドマックス4かもしれない)。

第1作のマッドマックス(1979)とマッドマックス2は主人公は同じマックスで正式な続編だが、世界観が劇的に違う。

ここまで第1作と第2作が違う作品は珍しい。

第1作のマックスは暴走族を取り締まる特殊警官で、トーカッター率いる凶悪な暴走族に妻子をバイクで轢かれてしまう(子供は死亡、妻は重体だったが、2にて死亡したと思われる)。マックスは復讐を決意、特殊車両インターセプターに乗って暴走族を追いつめていく。

共に暴走族を扱っているが、第1作の世界観は当時の時代より数年後の設定で、劇中で"戦争"が行われているというセリフがあるが、特に文明には影響はない。だが、マッドマックス2では戦争により文明が崩壊した世界観で、ヒューマンガス率いる凶悪な暴走族が道路を支配し、石油を求め、マックスは当てもなくインターセプターで彷徨っている。

マックスとインターセプターくらいしか、第1作と繋がるものは出てこない。だがら、マッドマックス2から見ても問題はない。

マッドマックス2の魅力はなんといっても、ヒューマンガス率いる凶悪な暴走族とカスタム車両だろう。

ボスのヒューマンガスはカリスマ性に溢れた、筋骨隆々の男でホッケーマスク(ジェイソンマスク)を被っている。最後までその素顔は明らかにならないが、そのミステリアスさも魅力の1つである。

部下のウェズも非常に素晴らしい。彼こそ北斗の拳のモヒカンのモデルであるが、ただのザコキャラではなくマッドマックス2の最凶の悪役だ。頭突き一撃で相手を倒し、身体能力も高く、劇中で最も暴れ回った。凶暴な性格のため激昂すると暴走し、それを静止するためにヒューマンガスに締め落とされ、また独断専行の処罰として首輪で繋がれたりとかなりの危険人物。

暴走族のカスタム車両はマジでカッコいい。

一台一台個性的で、砂漠で乗りこなしたせいか、車体が薄汚れているのも魅力である。

マッドマックス2はセンスの塊で、まさにロックだ。

クライマックスは果てしなく続く一直線の道路で繰り広げられる、マックスの運転するトラックと暴走族のカスタム車両のカーチェイスは迫力満点で刺激的だ。

 

 

長々と語ってみたが、マッドマックス2を知っている皆さんは承知のことだし、今さら魅力を語っても仕方がない。

なぜ、それでも語りたかったのか。

それには理由がある。

 

 

 

マッドマックス2に出会ったのは幼稚園の時だったからだ!!

さらに言えば、映画という存在を認識したのはこのマッドマックス2からなのだ!!

 

はじめて見たものを親だと思う現象を刷り込みという。

はじめて映画だと認識したものが、マッドマックス2

幼稚園児にはかなり刺激が強すぎる刷り込みだ。

当時、我が家はWOWOWに加入していて兄貴がマッドマックス2と出会い、私も一緒に見ていた。

子供にとってストーリーはどうでもいい。特撮番組が特にそうで、インパクトのあるシーンがあればそれで満足だったりする。当時の私は特撮番組・重甲ビーファイターの総集編の第45話「聖夜のメモリー」を見て、ビーファイターが戦わないことに泣いていたらしい。

マッドマックス2なんてインパクトしかない。

前述の通り、ヒューマンガス、ウェズ、カスタム車両、カーチェイスインパクトの大渋滞である。

幼き頃の私のハートを鷲掴みにした。

バイオレンスムービーなので残酷なシーンはあるが、そんなことにはどうでもいい。

マッドマックス2に出会って以来、トミカやレゴでマッドマックスごっこだぜ!!

レゴの世界は暴力が支配しまくった!!

だが、当時のレゴのフィグにモヒカンなんてなかったんだ。今では数種類のモヒカンがある。良い時代になった!!(V8エンジン並みにラリっている)

マッドマックス2が凄すぎて、当時の私は他の映画のカーチェイスがしょぼく見えてしまうことが多々あったが、それは致し方ないだろう。

 

それで育った私は、人格のクセが凄くなったのは言うまでもない。

 

おわり

 

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